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有明の月を 待ち出でつるかな
むべ山風の 嵐といふらむ
わが身一つの 秋にはあらねど
紅葉の錦 神のまにまに
人にしられで くるよしもがな
今ひとたびの みゆき待たなむ
いつ見きとてか 恋しかるらむ
人目も草も かれぬと思へば
置きまどはせる 白菊の花
あかつきばかり 憂きものはなし
吉野の里に ふれる白雪
流れもあえぬ 紅葉なりけり
しづ心なく 花の散るらむ
松も昔の 友ならなくに
花ぞ昔の 香ににほひける
雲のいづこに 月やどるらむ
つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
人の命の 惜しくもあるかな
あまりてなどか 人の恋しき
ものや思ふと 人の問ふまで