百人一首《61〜80》 

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いにしへの 奈良の都の 八重桜

夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも

今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに

恨みわび ほさぬ袖だに あるものを

もろともに あはれと思へ 山桜

春の世の 夢ばかりなる 手枕に

心にも あらでうき世に ながらへば

嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は

さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば

夕されば 門田の稲葉 おとづれて

音に聞く たかしの浜の あだ波は

高砂の 尾上の桜 咲きにけり

憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ

契りおきし させもが露を 命にて

わたの原 漕ぎ出でてみれば ひさかたの

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の

淡路島 かよう千鳥の 鳴く声に

秋風に たなびく雲の絶え間より

長からむ 心も知らず 黒髪の


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